遺品整理

遺品整理の資格を持った不用品回収業者もあります

ゴミ処分に適役だと思われている不用品回収業者ですが、ゴミだけではなく遺品整理の依頼も受けてもらうことができることは一部の人にしか知られていません。 不用品(ゴミ)としてではなく故人の遺した遺品として丁寧に扱ってもらえるので、そうしたことに不慣れの方や忙しくて時間の取れない遺族の方に喜ばれており、 一年中多くの方々に感謝されているようです。

身内の方がお亡くなりになるとどうしても遺品整理をしなければなりませんが、突然その機会がやってくることも多くショックを受けながら対処しなければなりません。 時間的に負担になるばかりでなく精神的にも辛い時期でしょうし、速やかに遺品整理を進めていくことは故人との関係が深ければ深いほど捗りません。 遺品を手に取るたびに思い出が蘇り涙をこらえながら片付けていくので、一部屋分の遺品整理が終わる頃には妖怪のように目が真っ赤に腫れあがっているでしょう。 このキーホルダーはみんなで福岡に旅行へ行ったときに記念に買った物だ、この写真は8年前に名古屋駅名物ナナちゃん人形の前で笑顔で撮った会心の一枚だ、 この着物は家族揃って写真スタジオで記念撮影するためにこしらえた物だ、この入れ歯は食事が困難そうだったから誕生日にみんなでお金を出し合ってプレゼントしたものだ、 とっても喜んでくれたなぁ、と懐かしみながら家の中を整理していくのはとっても時間のかかることでしょうし、 平日仕事が終わった後に始めて深夜まで続ける毎日ではやがて自分の身体を壊してしまう恐れもあります。

そんな大変な遺品整理ですが、全てを自分の手でやらずに専門家の不用品回収業者に任せてしまえばご家族の負担を減らすことができます。 なにも全ての遺品を丸投げしなくてもよく、大きなものは自分達の手でやって細かい物だけを業者に任せるといったことも可能なので、 上手に利用すればかなりの時間を節約しつつ完璧に遺品整理を完了させることになります。

不用品回収業者といってももちろん全てをただ回収するだけではなく、価値のある物なら買取してもらう形になりますし、 物によっては形見分けとして遺族の方が引き取るべきだと判断し処分せず残しておいてもらえます。 そのあたりのことも経験豊富なプロになら任せられるので、たいていの要望には応えてもらえると安心して依頼してもよいでしょう。 不用品回収と聞くとなんとなくゴミを処分するようなイメージを持たれてしまう方も多いのですが、遺品整理として依頼すればしっかり故人の遺品として取り扱ってもらえ、 丁寧に処分してもらえるのです。

どのような方が利用するのに向いているのか、またどんな利用者が多いのかですが、一番多いケースは遺品が大量にある場合になるようです。 親族が亡くなったけど遺品を整理したい、そこで考えるのはまずその量になります。 たいした量でなければ自分達で処分していくことができますが、それが一軒家だったり数部屋のマンションだったりするとすぐに終わらせることができません。 持ち家の一軒家ならまだしもアパートなどの賃貸物件ですと早く片付けて明け渡さなければならず、山のような遺品でなくとも業者の手を借りることも考えるでしょう。 葬儀の準備と平行して考えなければなりませんし、葬儀が終わってからもしばらくはバタバタと忙しい日々が続くので、 賃貸契約を残したままいつまでも遺品をそのまま放置しておくよりかは費用がかかってもいいからお願いしたい、と考えるのも納得です。

また時間だけを問題にする遺族だけではありません。 遠く離れた土地に暮らしていた親族の遺品整理をしなければならない場合もあり、例えば岐阜県に住んでいた故人の遺品整理を任されたけど 自分達はフィリピンに海外赴任中で実家の福岡県に戻れるのは2年後だ、なんて場合も不用品回収業者にお願いする事を考えるのではないでしょうか。 親族がいつも近くにいるとは限らないのです。もし、いたとしてもその方が高齢だと力仕事にもなりかねない遺品整理は大変な作業ですので、 やはり第三者に依頼することが考えられるでしょう。